YGS高等部国語教師の徒然草『のほほんブログ』
  つれづれなるままに・・・その日暮らしの茶目太

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朗読劇


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  授業をしていて、学年で随分感触が違うのが分かる。

  教材も違うので当たり前とはいえ、学年特有のものがある。

  三年は、やはり落ち着いている。
  
  グループワークをやり始めた学年なのでまとまりも良い。静
 かだ。

  前年の三年とは雰囲気も違うが、やはり三年の貫録みたいな
 ものが見える。

  二年は、特に今年の二年はやんちゃというか子どもっぽいの
 で、中だるみし放題。YGS幼稚園と呼んでいる。本人たちも
 それで当然と言った態度である。一番やりにくいが、やはり、
 全員が幼稚園ではないので、ちゃんとリーダーがいて、また別
 に軌道修正する役目の生徒も二人くらいはいる。

  一年は、可愛い。何でも頑張る。言うことをきく。それに何
 より授業を舐めない。まじめに取り組んでくれる。


  国語の授業は、数学のように決まった答えのあるものを導き
 出すのとはちょっと違う。

  答えのないものを感じて貰う。それぞれ生きてきたバックグ
 ラウンドの上にそれぞれの感情感覚をのせて貰う。

  私が国語を選んだのはそれが理由かもしれない。

  数学も奥が深いから、どうこう言えないけれど、所詮答えが
 用意されているではないか。自分が解かなくても答えはある。

  こんな不遜なことを言ったら、数学に心を捧げている人には
 怒られると思うが。まあ、門外漢の言うことだからゆるしてね。


  さて、国語の授業は、文章を読んで読解して何ぼのもんです。
 文章を読まなければ始まらない。 

  茶目太の授業は、まず音読から始まります。だいたい。

  少人数制なので授業中全員に必ずあてて読んで貰います。

  最初は生徒も嫌だったでしょうね。必ず当たるし、運が悪い
 と何度もだし。


  ところが慣れは恐ろしいもので、シャイな生徒も段々それが
 当然という風になってきます。


  今回、小説を題材に読んで貰うとかなり迫真に迫る読み方を
 してくれて、鍵かっこ付きの台詞のところなど、それぞれが登
 場人物になりきって感情をこめて読んでいる。


  茶目太は閃きました。これだ!


  『それぞれパートを決めて声優のように読んでみようか!』

  二年なら、まずブーイング。三年は仕方なく。

  ところが一年は、やる気満々。声優志望の男子もいるし。

  茶目太も混じり、地の文を担当。台詞は各々生徒に割り振り、
 長い地の文は、ナレーターを決める。

  実際にやってみると面白い。茶目太まで一生懸命やってしま
 う。生徒の迫力と言ったらない。

  あ〜おもしろかったね〜テストが終ったらまたやろう!!

  劇団YGSの誕生も夢ではない…かも。











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イラスト・Eternity+
  1. 2010/09/27(月) 20:37:47|
  2. 茶目太の授業風景
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久しぶりの講習

sun2-1.jpg


  YGS高等部の夏季講習もあと二日となりました。

  理系へ進む生徒が多いので、理科と数学を受け持つりかちゃん
 先生は大忙し。生徒は校長の英語とりかちゃん先生の数理を希望
 者のみですが、みっちり勉強中です。

  国語の講習を受ける、それでなくても少ない文系の生徒にさぼ
 られた茶目太を救う、ひとりの男子生徒出現。

  数学を減らして、その分国語を受けたいと言ってくれた君のお
 陰で、授業が出来ました。

  たった二日間でしたが、久々に授業をして楽しかった。男子生
 徒が受験予定の大学の、22年度の入学試験をじっくりと解いて
 いくという講習です。

  1日目は、漢字。諺。待遇表現(敬語の使い方)。その他。

  2日目は、文章読解。

  個人授業は、内容が濃くなりこちらも楽しい。それに入試問題
 は面白い。振い落す目的もあるので、ひっかけ問題が随所にあり
 ます。

  うかうかしていると、国語の教師であっても誤解して覚えてい
 る言葉もあります。← 茶目太が駄目太だからか?

  結構、自分でも引っかかってしまった。だから教師も下調べが
 必要。特に茶目太のような危ない教師は…ぶひ


  例えば『姑息な手段』の『姑息』が皆が考えているような『卑
 怯な』という意味ではなく、『一時しのぎ』『その場限り』とい
 う意味であること。

  生徒もこれには、へぇ〜そうなんだ〜という感じでした。



  でも、言葉は流動的。常に変化していくものですから、いつか
 『姑息な手段』の意味が正々堂々と『卑怯な手段』の意味で使用
 されるときが、くるかもしれません。

  完全にその変化の形が認められるまでは、やはり誤用は恥ずか
 しいものですが、それでいいとなるとそれが正しくなります。

  あまり人々が同じ間違いでその言葉を使用していると、大多数
 に負けて間違いを正解として使うことがもあるからです。

  『重複』と書けば本当は『ちょうふく』と読みますが、現在で
 は『じゅうふく』と読む人が多く、『ちょうふく』では却って間
 違えて読んでいるような雰囲気です。

  また、つけられた名前がどうもそのものの名前ではなかったの
 ではないかと思われるものもあります。


  意外な所に大間違いが潜んでいますよ。

  納豆と豆腐。どこかおかしくありませんか?

  豆が腐ると書いて豆腐。腐っていると表現されるべき『納豆』
 こそが、豆を納めて作る本来の『豆腐』じゃないかと気付く人が
 いったいどのくらいいるでしょう?

  茶目太もそんなこと、全然気づかなかった。大学時代に聴いた
 ラジオ番組で偶然知りました。

  うろ覚えですが、寅さんの渥美清のひとり語りの番組でした。

  『へちま』が『糸瓜』(いとうり)という名からできた別名だ
 ということもその番組で知りました。

  今から思うと、言葉の面白さを知る宝物のような番組でした。

  豆腐と納豆は反対の名前がついてしまったようです。途中で入
 れ替わってしまったというのが正しいかな。

  ひぇ〜、意味が反対じゃんとびっくりしたのを覚えています。

  『へちま』の方は、『いろはにほへとちりぬるを』のへとちの
 間にある『と』を導き出すなまえのうりということらしいです。

  へちま売りが、い〜と〜うり〜という売り声で売り歩く時に、
 「い」と「と」の間が長すぎてなんという瓜だか分からなくなっ
 てしまった。ヒントがへとちのあいだのとがつく瓜ということの
 ようです。

  何分三十数年前に一度聴いたラジオ番組の記憶なので定かでは
 ありませんが、茶目太には二つとも面白い話で未だに覚えていて
 特に豆腐と納豆の入れ替わりについては、得意になって生徒のみ
 んなに必ず話しています。

   
  あ〜もっと授業がしたい!!

  早く、皆の顔が見たいなぁ〜

  不思議と、いつも憎まれ口を叩いているあの顔この顔が目に浮
 かびます。

  暫く会っていない生徒のみんな。元気でいるかな。

  後期から(早ければ九月から)、新しい仲間がYGSに転入し
 て来ますよ〜

  比較的に女子の少ないYGS高等部に、また一輪美しい花が咲
 きそうです。

  たった一輪の花が混じるだけで、どんなにか二年生の雰囲気が
 変ってくることでしょう。とても楽しみな茶目太です。

  自分自身に息子しかいなくて、女の子がいないのがさびしい茶
 目太は、女の子に弱いのですね。


  もちろん、男の子も息子のように可愛いのだけれど。まあ、口
 の悪いこと(笑)

  また、皺が増えただの体重も増えただの言われそうだ…

  でも、少し落ち気味の心も皆の顔を見れば上向きになってくる
 だろうなあ。

  早く生徒のみんなに会いたいですよ〜

  えっ、そちらは会いたく…ない…そうですかぁ〜むふふふふふ
  





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  1. 2010/08/26(木) 10:00:49|
  2. 茶目太の授業風景
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発表会の準備


     sun2-1.jpg
 

  夏季講習中、授業を変更して発表会の準備に充てました。

  一年の生徒から、なかなか放課後集まるのは難しいという意
 見が出て。

  そうですね。たった一時間でも、それぞれの分担を確認し、
 ほんの少し後押しすると、形になって行きました。

  皆も切羽詰まってやるしかないと思ったのか(笑)頑張って
 くれています。

  実は、作文も締めきりを過ぎて数人から提出があり、追加し
 ました。レイアウトが変わるので相当時間のロスになったけれ
 ど、せっかく書いてきたものを載せない訳にはいかないし。

  みなさ〜ん、もう少し締めきり守ってちょ!!






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イラスト・Eternity+
  1. 2010/07/30(金) 22:03:35|
  2. 茶目太の授業風景
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『氷歌』その4

 


  私が八歳の時に起きたこの凶悪な誘拐事件の記憶は、犯
 人によって短歌が詠まれていたという意外な側面から溢れ
 るようによみがえってきました。

  母親が、自分の子を誘拐され殺されるという衝撃。子を
 失った吉展ちゃんの家族の悲嘆と怒り。

  もし私がその立場になれば、そしてそれが可能ならば、
 私は犯人を自分の手で裁くでしょう。法律など母親や家族
 には関係ありません。

  そして、また小原保の母親も小原保が事件を起こしたこ
 とにより、まさしく息子を失ったのです。

  母親とは、なんとかなしいいきものでしょう。


  私が小原保の歌に心を打たれたのは、私がその時「母親」
 であった、からです。

  小原保の天性の歌心に捉まれたというよりも、私自身が
 『母親』であったことが私を突き動かしたのです。


  一度は流産で子を失い、自分をも失いそうになっていた
 私の所へ、『遥か彼方から』息子はやってきたのでした。




氷歌

  『氷歌』のページをめくると、装丁「○○○○」と茶目
 太の旧姓(詩や文章を書く時のペンネームでもあります)が
 載っています。

  でも、装丁をしたのは元連れです。なかなか内容にマッチ
 した優れた装丁だと思います。


  『氷歌』は私が企画し、小原保が短歌を発表していた歌誌
 の撰者に会いに行き、交渉し編集と解説の内容の検討を重ね
 て、制作を進めました。
  自ら和文タイプで打つなど頑張っていたので、元連れには
 「どこかに名前を入れてやりたい」という思いがあったので
 しょう。

 
  一冊の本から、そんな昔の記憶が戻ってきました。


  これは予約更新の予定ですから、リアルタイムではないの
 ですが、今、その元連れと息子が二人でドライブに出かけて
 います。

  最近仕事で帰りが遅く、家事まで回らない茶目太。

  忙しさは変わらずとも、比較的時間の配分が自由になるし
 若い分息子に甘えて食事の用意をしてもらっているので、今
 日はカレーをつくりました。みよ彦さんも入れて4人で食卓
 を囲みました。


  「お母さんが作ったのが一番おいしいね。」と言われるの
 は、このカレーだけになってしまいましたが、元連れはこの
 カレーを時々食べに来ています。







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  1. 2010/07/04(日) 09:25:43|
  2. 茶目太の授業風景
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『氷歌』その3

  『吉展ちゃん事件』の誘拐殺人事件の犯人、死刑囚小原保。


  底までもかく透き通る朝の湯に刑死の近き生命を洗ふ


  この歌には、己れの死刑執行を潔く受け入れ、穏やかで
 さえある心境が映し出される。

  死と対極にある「生」を、ここに生きてあること、それ
 自体を享受している。死刑囚が洗うのは「生命」である。

そして、生命は処刑される日を待っている。

 

  悼まれず果てん生命を相共に労り寄りて冬日向あり



  この世に「悼まれない」命があることを私は初めて知り
 ました。死刑囚のこの歌から「悼まれない」で果てる、と
 いうことに初めて想いを馳せたのです。

  小原保は、この「悼まれず」という初句により、説明を
 要することのない自らの背景を語って余りある歌を詠みま
 した。



  新しき位牌の母は金網越しに兄に抱かれ逢いに来給ふ


  位牌が新しいこと、金網越しであること、それが兄に抱
 かれていること。言葉が伝えるものが言葉の単なる意味で
 はなく、この歌には意味以上の佇まいがあることが分かる
 歌です。

  母は位牌となって逢いに来たのです。


  この母の想いはどんなだったでしょう。母親の死期を早
 めた原因は明らかでしょう。心労は計りしれません。


  昭和と平成の狭間で起きた宮崎勤による『連続幼女誘拐
 殺害事件』の父親は自殺したと記憶しています。

  正に子どもの罪を親の死をもって贖うということでしょ
 う。犯罪加害者の父親の自殺は多いように思われます。

  反対に母親は自分からは死んでも死にきれません。


  小原保の歌に「自らの骨の始末」という言葉を織り込ん
 だ歌がありますが、この始末を委ねられるのは母親だけ。

  小原保は死刑執行前に母親を亡くし、「自らの骨の始末」
 を委ねる人がいませんでした。
 

  母親は、もし自分が死ぬことで被害者の命が戻るのなら、
 死にます。でも、それが不可能なら全世界を敵に回した子
 のために「骨の始末」をするために生きるのです。


 



  今日は、茶目太の授業のお休みの日。

  生徒の感想文の紹介は、後日ということに…






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  1. 2010/07/02(金) 22:35:23|
  2. 茶目太の授業風景
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Author:茶目太
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 不登校等の問題を抱え
入学してきた、少人数制の高校の生徒たちとの学校生活と 
のほほん私生活。
 失敗ばかりの毎日も、
  笑って過ごせば、
   明日も、元気!
 泣いて笑って、また笑って。
やさしい息子と超天然の母が、                いつも茶目太の味方。
   茶目太と一緒に                    笑っちゃいましょ。

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